10/03(金)
【演奏会映像】タンゲンテンフリューゲルの貴重な演奏
オーケストラ・リベラ・クラシカ 第30回定期演奏会
「オーケストラ・リベラ・クラシカ第30回定期演奏会」の演奏会映像が公開されています。
この演奏会では上尾直毅氏が、上野学園所蔵タンゲンテンフリューゲル(タンジェント・ピアノ) を演奏しています。
Carl Philipp Emanuel Bach Keyboard Concerto In E Minor Wq 15
http://youtu.be/RaQe7EJWOO8
【タンゲンテンフリューゲル】
タンゲンテンフリューゲル(英語名タンジェント・ピアノ)は、ピアノと同様、有鍵打弦楽器だが、ハンマーの代わりに、タンゲント(英語名タンジェント)と呼ばれる木片で打弦して発音する。タンゲンテンフリューゲルは、鍵盤楽器の需要がチェンバロからフォルテ・ピアノに移りつつあった18世紀中頃に、ドイツのレーゲンスブルクで、オルガン建造家のヨーハン・フランツ・シュペートによって草案された。ミュンツェンベルガー作のこの楽器は、1段鍵盤で下1点へ音から3点ト音までの5オクターヴと2度の音域を持つ。弱音ペダルとダンパー・ペダルは膝レバー式。ミュンツェンベルガーは、1803年にウィーンの市民権を取り、1808年まで同地で鍵盤楽器の製作に従事した。なお、タンゲンテンフリューゲルは現存数がきわめて少ない楽器である。
製作者:フランツ・ミュンツェンベルガー
製作地:ヴィーン
製作年:18世紀末期あるいは19世紀初期
※上野学園楽器展示室所蔵