10/28(木)
【公演特集記事】 佐藤俊介が語る今回のプログラム
いよいよ公演が間近に迫った「佐藤俊介バロック・ヴァイオリン リサイタル」。
佐藤氏に、今回のプログラミングについて、お話しを伺いました。
後期バロックのJ.S.バッハから、初期ロマン派のベートーヴェンまでの間の音楽の経路を辿ること。
J.S.バッハからベートーヴェンまでの音楽の変化をより良く味わって頂く為に、チェンバロとフォルテピアノの両方を、前半と後半で使い分け、ヴァイオリンも当時使われていたものに基づくバロックヴァイオリンで演奏いたします。
楽器に関しても、チェンバロが次第にフォルテピアノに地位を譲り、J.S.バッハや息子の時代では、主にまだチェンバロがヴァイオリンの共演楽器として使われますが、モーツァルト以後の時代になるとこれが決定的にフォルテピアノに変わります。
なお、J.S.バッハの偉大さや作品などは、息子達(主にC.P.E.バッハ)を通してモーツァルトとベートーヴェンにも大きな影響を与え、今回のプログラムにはJ.S.バッハの「肉親の子孫」だけではなく、「音楽的な子孫」も含んだものです。