03/08(木)
【公演特集記事】 公演間近! 田部京子さんからのメッセージ
「モーツァルトと出会う―田部京子のピアノ協奏曲」の開催もいよいよ来週となりました。
上野学園大学教授である田部京子さんのピアノに
下野竜也指揮、紀尾井シンフォニエッタ東京という豪華に顔ぶれで
モーツァルトのピアノ協奏曲を2曲も聴くことのできる「贅沢な」演奏会です。
その田部京子さんからのメッセージが届きました。
今回は、モーツァルト円熟期に作曲された2曲のピアノ協奏曲、第20番&第21番を演奏いたします。
これまで私が弾いてきたピアノ協奏曲の中でも、恐らく最も演奏機会が多いのがモーツァルトのピアノ協奏曲ではないかと思いますが、中でも、初めて短調で書かれた第20番と、その僅か1か月後に完成された第21番ハ長調は、それ以前の協奏曲と比較しても完成度が高く、どちらも広く親しまれています。
ただ、この好対照の名曲2曲が一夜のコンサートでプログラミングされる機会は稀かもしれません。
ピアノとオーケストラとの距離感がより親密に、室内楽的な対話を求められるのがモーツァルトのピアノ協奏曲ですが、今回は、敬愛するマエストロの下野竜也さんと、モーツァルトを共演する度に親密な対話を感じられるオーケストラ「紀尾井シンフォニエッタ東京」という、素晴らしいアーティストと演奏出来ることを楽しみにしております。
モーツァルト音楽の尊さ、儚さ、交錯する光と翳、独自の色彩、清新な歌・・・
2つのピアノ協奏曲を通じて、モーツァルトの世界を楽しんで頂ける一夜になることを願っております。
田部京子
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写真:(c)Akira Muto
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