アーテイストプロフィール
諸井誠(作曲家) Makoto Moroi
1930年東京生まれ。52年春、東京音楽学校本科作曲科の最後の卒業生の1人となる。50年代から国際的な作曲活動を開始。53年エリザベート王妃国際音楽コンクールで日本人最初の受賞者となる。ISCM世界音楽祭には53、55、58年の3回入選するなど数々の成果をあげた。57年に20世紀音楽研究所設立に参加。60年代まで国内各地で現代音楽祭開催。60年代中葉から尺八現代本曲、三十弦箏中心に複数の琴を独奏者がこなす大作等、前衛的作品を手掛け、70年代にはこれらの和楽器と管弦楽の協奏交響曲を創始。他方、黛敏郎と協力してNHK電子音楽スタジオ設立に参加。数々の複合的作品を発表した。80年代には評論・執筆活動に集中。90年代には埼玉県で劇場人として活動開始。2005年までの10年間、埼玉県芸術文化振興財団理事長兼芸術総監督等を務め、音楽・舞踊・演劇など1500公演を手掛けた。現在創作と研究に専心。琴歌「秋の琴」(詩:中村稔)が最新作。「ベルク試論」が20年ぶりに完結。95年春、紫綬褒章。日本ベートーヴェンクライス代表理事、日本アルバン・ベルク教会名誉副会長、日本リヒャルト・シュトラウス協会理事。